Classmates

学部生の課外活動。

しばらく空いてしまいました。以前宣言したとおり、スタンフォードの寮から追い出され、現在は新生活を送っています。新生活については、最終回でお伝えする予定です。あと数回ほどお付き合いください。

さて、ブログ終了前に書きたかった記事、その1。

スタンフォード生の課外活動。

・・・と、言っても、大学院生は年齢も比較的上だし、社会人経験のある方がほとんどなため(理・工学部は若めですが)、課外活動といってもあらゆることを各自でされているので、ここでは触れません(それこそ自分の会社・NPO・学校を経営/運営している人もそれなりの確率でいます)。

ここで、書きたいのはスタンフォード学部生たちの、いわゆる部活・サークル活動です!

大学院生だった私はそんなに詳しくないのですが、私がスタンフォードで生活していくうえで、縁のあった活動たちをちらっとご紹介させてください。勉強が忙しい合間に、校内でエンターテイメントに触れる時間は、とても貴重でした。

スポーツは言わずもがなですね。アメフト・バスケはやはり人気です。スタンフォードはゴルフも強いです。タイガー・ウッズやミッシェル・ウィーもスタンフォードの学生でした(タイガー・ウッズは中退)。
あとは、たまたま知り合った学部生でいたのは、ボート・水泳・飛込競技など。やはり天気の良いスタンフォードならでは、です!日に焼けた若いアスリートな体型は、かっこいいの一言ですね。

あと、何度か聞いたのは、自分の得意な言語を教え合うサークル。例えば、日本人であれば日本語を教える替わりに、他言語を学ぶだとか。仕組みを詳しくはわかっておりませんが、皆、学びに対して貪欲です。

それで、このブログで何を一番に言いたいかと言うと・・・

文化系のエンターテイメントは、ものすごくハイレベルで、学内にいながらして、感動・感激!

・・・ということなんです。

ここからは写真に語ってもらいましょう。

(さらに…)

進学後の人脈について。

いよいよ、1週間を切り、あと数日で、本当にあと数日で、スタンフォードの学生寮から追い出されます(涙)

昨日、スタンフォードでの最後の授業が終わりました。特にファイナルはない授業なので、その授業をもって終わりになります。外部者が多い夏学期の授業も、最後まで楽しく学び多い時間でした。

ちなみに夏学期は、通常の学部生は皆夏休みなので、学生寮からは追い出され、代わりに短期で外部の方々が、夏の間だけ寮に住み、外部の方も履修可能な授業が開講されています。もちろん院生(特にPhDの学生たち)は、夏の間もラボで研究活動を行わなければならないため、夏もずっとキャンパスにいます。

そのため、夏学期のスタンフォードキャンパスも人が多いものの、いつもとは少し違った雰囲気です。スタンフォードキャンパスを利用した別団体が行う小学生向けのイベントや、中高生たちの合宿等々が広大なキャンパスのあちらこちらで開催されているため、ちびっこたちも自由にキャンパスを駆け回っています。自転車通学の身としては、冷や汗がでること多々あり。


さて、以前から宣言していた最近の人脈について、記録させていただきます。

人脈については受験期進学前のタイミングでも投稿しておりましたが、いよいよ進学後の人脈について触れていきたいと思います。

(さらに…)

Commencement.

すっかり遅くなりました!が、いよいよスタンフォードの卒業式について、投稿します。

どーん。

IMG_2598この達磨は、渡米時に中学時代の親友たちがお祝いにくれたプレゼントです。
大事なものなので、しっかり一緒に渡米しました(もちろんかさばりました)。
もう片方の目は、私の大きな目標が達成した時に、その親友たちの前で塗りたいと思います。

ちなみに、題名のCommencementは、graduationとともに「卒業式」に使われる単語です。Graduationが直訳なのに対して、commencementはnew beginningという意味になります。素敵ですよね。私は卒業式としか知らず、new beginningという意味は知りませんでした。私が前職を退職する際に、代表の方からそっと教えていただきました。思い出深いエピソードです。

 

さて、少し前になりますが、去る2015年6月14日、日曜日、スタンフォードの卒業セレモニーに参列してきました(こちらでは、卒業式に出席することをwalk in the ceremonyと表現します)。

もちろん、黒いガウンと帽子を装備します。学士、修士、博士、それぞれガウンの形が違います。博士は帽子すらも違い、もう少しゴージャスです。修士と博士は、ガウン以外にもフードをつけます。これらは事前レンタルになります。(そして帽子以外は、終了後、返却。)

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水色と赤いラインが入った首掛けが「フード」になります。赤はスタンフォードの赤。水色は教育大学院限定の色になります。他の大学院卒業生は、水色の箇所が違う色のフードになります。

ドレスの上にこれらを身につけて、当日は8:45にアメリカンフットボールスタジアム脇の修士卒業生待機場所へ集合。まず最初はスタンフォード全体のセレモニーです。
私のプログラムの皆は、その前に近くのピクニックエリアに自主的に集まりミモサ(スパークリングワインとオレンジジュースのカクテル)で乾杯してからスタジアムへ向かいました。洒落たメンツです。

集合時間と場所以外は何も事務連絡もなく、ただひたすらに待ち(その間は嵐のような写真撮影)、10時少し前くらいでしょうか、突然、御一行が動き出します。途中で念のためスタンフォードIDをひとりひとり提示させられたりしながら、どこに向かっているのか全くわからず、ただひたすらに前の人の背中を追って歩いていると、突如トンネルになり、トンネルを抜けると、そこは雪国ならぬ、こんな光景が目の前に広がりました。

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スタジアムの観客席には保護者や関係者で埋め尽くされ、優美な音楽とともに私たちは卒業生の席へ着席します。

スタジアム内に入った途端は、圧巻でした。あの時の興奮は一生忘れることはないでしょう。日本から駆けつけた私の家族もここのどこかにいたのでしょう。

当日の式全体のビデオが下記リンクにあります。興味ある方はぜひ。ちなみになんとグラサンかけた私がビデオの32分ちょうどに手を振りながら登場します(笑)※学部生はこのセレモニーに仮装して参列するのが恒例のようです。最初は学部生の入場なので、驚かないように。31分15秒から大学院生の入場になり、テロップも入ります。
https://commencement.stanford.edu/ceremony-video

今年の卒業式についての数値をご紹介。(大学関係者は関心あるはず)

<第124回卒業式>
学部卒業生  1,704名 うち留学生117名/40カ国
大学院卒業生 修士2,338名, 博士984名 うち留学生1,044名/ 82カ国

※これも上記ビデオ57分40秒からの学長スピーチの冒頭で告げられる数値です。

上記ビデオに当日の特別ゲストのスピーチもあります(そうです、Steve Jobsが2005年に講演した、かの有名なスピーチは、ここスタンフォードの卒業式で行われました。参照:『改めて自己紹介。』)。ゲストは、スタンフォード学部卒業生のジャーナリストの方で主に中近東のニュースで活躍されています。プレゼンは上手でしたが、内容としては、個人的には前日に行われたBaccalaureateというこれまた卒業祝賀会でのゲストのスピーチの方が好きでした。ちなみに前日のイベントでは、スタンフォード和太鼓クラブが演奏していました。上手だった!思わず日本の文化に触れられて、じーんとしました。

何はともあれ、11:30頃に大学全体のセレモニーは終了。その後は、各学部/研究科ごとの授与式です!!!


私はもちろん教育大学院の授与式に参列します。
こちらは教育大学院だけなので、もっとこじんまりとします。会場は野外!前日の下見の時の写真です。

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この日は、このような特設ステージがキャンパスのあちらこちら(なるべく木陰)に、設置されます。

上述した大学全体のセレモニーでは、学部/研究科ごとに着席する範囲が決まっているだけで、個人ごとには指定されていませんが、もちろんこの教育大学院の式では、ひとりひとり席が指定されています。

ばばん。IMG_0037授与式開始前。

この授与式では、所属に特化した専門にちなんだ講演があり、そして最も印象深いのが、卒業証書授与式です。大学院生は、冒頭に説明した「フード」を、ガウンの上にかけてもらう、「フーディング」という恒例があります。全ての大学院では行わないようですが、教育大学院はさほど大きくないので、卒業生全員に行います。

今度は、フードを外した状態で待機し、名前が呼ばれたら、ひとりずつお世話になった教官にフードを手渡し、帽子の上から首へかけてもらいます。

私もお世話になった担当教官にかけていただきました。

言葉には表せられない感情でした。達成感というか、感動というか、感謝というか。

実は、この授与式へ入場するための行進中に一番感極まってしまいました。

 

いっときは本当にどうなるかと思った大学院留学。

こうして、卒業式に出席ができ、優秀な仲間たちと肩を並べて、大事な人たちに見守られての授与式。

この日を迎えられたことが、自分の中で大きな大きな自信になりました。
あぁ、「幸せ」とはこういう瞬間のことを指すのだろうと、しみじみするほど、本当に幸せでした。

きっと一生忘れることのない、特別な特別な1日になりました。

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ちなみに、夏学期(8月中旬)までスタンフォードでの勉強は続きます!

てっく(+高等教育)。

現在、ファイナル目前期で、ひたすら勉強勉強勉強の日々です(ブログは気分転換♪)。週末なんて関係なし!むしろ授業がない分、ひたすら勉強に集中できるので、平日以上に勉強しています。あと1週間を乗り越えたら、今学期が終わり、卒業式!私は卒業式後も8月までは授業を履修しますが、年に一度の卒業式には卒業見込み状態で参加することになっています。スタンフォードの卒業式ドキドキ。もちろんたくさん写真を撮ってアップします!

さて、本題の前に最近のプレゼンについて。

ここ2週間で4つのプレゼンをしました(ひー)。そのうちのひとつが日本の高等教育についてでした。
というのも、『Higher Education and Society/高等教育と社会』という授業を履修しており、主にアメリカの高等教育の歴史、ガバナンス、課題、そして未来について、6名のクラスメート+教授と毎週ひたすらディスカッションを繰り広げています。6名という少人数のクラスなので、授業ごとに生徒ひとりずつ高等教育に関する何かをプレゼンすることになっていて、私の番では、テーマは当然『日本の高等教育』でした。10分程度の気楽なプレゼンなので、深堀りはできませんでしたが、前職で得た知識や前職場のアニュアルレポートのデータを駆使して、現在日本の高等教育ではどのような課題があがっているのかを紹介してきました。

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タイトルページ。
テンプレートは、憧れの方の真似です(≧∇≦)

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内容一覧。
矢印の意味が気になる大学教員/職員の方は、ぜひ日本私立大学連盟の『マネジメントサイクル(PDCA)修得研修』へのご応募を(≧∇≦)

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エンディング。
お辞儀顔文字、ウケます。
他のプレゼンの終わりにも入れていましたが、どの授業でも毎回ウケます。
どさくさに紛れて日本文化紹介ということで(笑)

想像以上の先生&クラスメートたちの食付きに、延長の延長の末、質問の対応等も含めると30分以上プレゼンしていました。

いやぁ、やはり自分が詳しい内容をプレゼンするのは爽快ですね!他のクラスでのプレゼンでは、アフガニスタンの平和構築についてだったのですが、明らかに先生の方が詳しいので、タジタジするし、質問も恐怖でしかありませんが、日本の高等教育についてなら、スタンフォードいち詳しい自信があるので(笑)、なんでもこーい!って感じでした。どーん。
あー楽しかった。

ちなみに、この授業、先生が毎回なんと夕食を買ってきて皆で食べながらの授業という(≧∇≦)といっても、午後5〜8時までと3時間(週一回)なので、終わる頃には毎回ヘトヘトです。宿題も半端ではありません。この授業のおかげでリーディングとライティングがものすごく効率よくスピーディになりました。とても楽しい授業でした(労力のわりに3単位しかもらえませんが)。あと1回で終わってしまうのが、本当に悲しい(TOT) そして、私やはり高等教育好きだなぁと実感。

ところで、スタンフォードの高等教育がどうなっているかが気になる方は、私の素敵な先輩のご著書をぜひ!
スタンフォードの学長インタビューから始まり、スタンフォードの歴史、ガバナンス、各デパートメント、日本人学生インタビュー等々、必見の情報が満載です!日本の高等教育関係者の方は必読です。

スタンフォード21世紀を創る大学 [ ヨウコ・ホーン・カワシマ ]

さて、いつものごとく脱線しましたが、前回の『いのべーしょん。』に引き続き、今回は『てっく』=テクノロジーについて!

スタンフォードだからか、シリコンバレー近辺だからか、アメリカの大学だからか、とにかく日々の生活にスマホを媒体にしたテクノロジーが必需品です!今回はそのご紹介^^

1)2-step authentication
大学の学生専用ページにログインする際は、IDと、なが〜いパスワードのみならず、スマホを利用して、2段階式認証システムが求められます。専用のアプリをダウンロードすると、1分毎に変わる6桁の数字が表示され、それを入力しないとログインできません。携帯を忘れると大変(*_*; ちなみに自分が普段使っているパソコンで、キャンパス内のスタンフォード関係者のみ利用できるWIFIを使っていると、2段式認証システムが何回か免れます。でも、しばらくするとまた求められるので、「きたっ!!」って感じで、皆携帯を取り出します。。。(学内には、ビジター用のWIFIもとんでいます)
もちろんスマホを持っていない人用に、毎回テキストメッセージで数字が送られてくる方法や、携帯がない人用の対応もありますが、私の周りは100%スマホなので、他の方法を使っている方は見たことがありません。

2)uber
ウーバー。最近ウェブサイトで日本語表示もされるようになったので、日本にもあるようですが、新しいタクシー形態です。スマホのGPS機能を利用して、自分がいる場所にタクシーが来てくれます。事前登録時にクレジット/デビットカードの情報を登録しているので、乗車時の支払なし、チップもなし、ということで、本当に便利です。値段も通常のタクシーと比べて格安!特に私は車がないので重宝しています。車がある人でも、今日は飲むぞ!という時は、uber使用。ここではuberは動詞です。”Should we uber?”なんて当たり前の会話です。他に競合他社でLyftがあるようですが、使ったことはありません。

3)postmates
ポストメイツ。事前登録型のデリバリー。ありとあらゆるレストラン/お店と提携していて、頼むと、デリバリーの方がピックアップして、これまたGPSの現在地まで届けてくれます。これもクレジット/デビットカード事前登録型なので、その場でのお金のやりとりは一切なし。合計額は、商品代+サービス料+チップ代になりますが、商品代以外の上乗せ分もそこまで高くないので、頻繁に利用しています。今日は徒歩圏内にはないベトナム料理が食べたい!とか、美味しいブランチしたいけど、外出する時間がない!という時など。グローサリーもOKです。私はグローサリーでは使ったことがありませんが、寮生はかなり使っています。本当に便利な時代ですね。アプリも本当に使いやすいです!!
他にも競合他社アプリがたくさん。私のルームメイトはgrabhub派です。もちろんグローサリはGoogle Expressもかなりの利用率です。良くGoogle Express専用車をキャンパス内で見かけます。

4)yelp
ヤェルプ(カタカナ表示わからない(笑))。これは以前オフィスに遊びにいったことを紹介しましたが(参照:『シリコンバレーパワー??』)、アメリカでは絶大の人気の口コミサイトです。レストランのみならず病院やら美容院/スパやら車の修理場やらとにかくなんでも検索できます。日本にも上陸して1年経ちますが、どれくらい普及しているのか気になります。こちらでは、キャンパス内の小さいカフェまで登録されていたりします。

5)spotify
スポティファイ。たぶんまだ日本には上陸していませんが、オンラインでありとあらゆる音楽が聞けます。アメリカ大陸とヨーロッパの国々はほぼ参加しています。アジアはフィリピン、台湾、香港は参加している様子。音楽がプレイリスト化されているので、勉強に集中したい時など、FOCUSというプレイリストを選択したり、歌詞のないジャズだったり、クラシックだったりその日の気分に合わせて高頻度で利用中です。もちろん最近のトップリストも聞けます。私はFacebook経由で登録しているので、その時友達たちがどんな音楽聞いているのかがわかったり面白いです(私は秘密主義(笑)なので、オープンにしない設定にしていますが)。

6)ハードウェアはマック(アップル)
私の周りでは85~90%は皆マックです。私はMacBook Airですが、Proも半々くらいでしょうか。ただ、これはあくまで文系で、エンジニアリング側のキャンパスへ行くとWindows/Linux率が上がります。皆、Windowsのみに対応しているアプリケーションでプログラミングをしなければならないからの模様。それでもなんとかハードはマックを使い、ソフトをWindowsと切り替えている学生もいます。

7)java
これは私についてになりますが、実は先学期スタンフォードで一番受講率の高いと言われるプログラミングの授業(CS106a)を履修しました。言語はjava。全くもって初めてでしたが、本当に面白かった。10週間後にはなんと簡易版Facebookを0から作ったりしていました。プログラミングとテクノロジーの可能性を痛感した10週間でした。
ちなみにこの授業、毎学期提供されていますが、毎学期700名くらい受講します(Computer Science分野の大学院レベルの初歩クラスとなっていますが、履修生は学部生がほとんどです)。私の学期では、全く同じ授業が午前/午後と、約300名/400名と分かれていました。ただ、この授業、CSということだけあって、もちろん全ての講義がネット配信されます。履修中の学生にしか見られませんが、教室に行かなくてOKです。教授に直接質問したい学生や、時間割通りに授業を受けたい学生は毎回教室に顔を出していたようですが、私もときどき以外は全てオンラインで講義を受けました。オンラインだと好きな時に、好きな速度で、何度でも見られるので、本当に役立ちました。特に特定の技術を教わる箇所は何度もリピート再生です。それ以外の説明箇所は1.6倍速とかにして聞いていました。スタンフォードの学生以外にはオープンではないので、今流行りのMOOCsとは違いますが、私にとって、次世代型の授業でした。ちなみにスタンフォード工学系ではかなりの授業数が履修生向けにオンライン化されている様です。(残念ながら文系授業では聞いたことがありません。たぶんディスカッションが授業のメインになるからオンライン化はできないのかも。)
ただ、その分、教授たちの教授方法も録画されていることを意識してかなり研究されていますし、講義も既にパフォーマンスの域でした。ちなみに私が履修したjavaの先生は、私よりも年下で、25才くらいなのですが、この授業をかなり改革して、スタンフォード内では有名な方の様です。いやぁ、ものすごい方でした。これ以上はプログラミングは深堀りしませんが、スタンフォードでのプログラミングの経験、一生ものになりそうです。

もちろん、授業以外にはTA(ティーチング・アシスタント)と学生10名程度の小さいセッションが毎週1時間あり、セッション以外でもTAとは毎週20分は1対1で会って、課題に対するフィードバックの時間は必須でした。大人数での講義授業だけで終わらないのが、アメリカの高等教育です。

※以前TVで拝聴したSteve Jobsのインタビューで、ジョブス氏が『これからの時代、全員、どこかのタイミングでプログラミングを学ぶべきだ』と主張していたのが履修するきっかけになりました。教育大学院、ビジネススクール、バイオ系の大学院生も多数履修しています。今は◯◯テック会社が流行っていますものね。教育で言えば、エドテック。シリコンバレーにも多いです。

以上、メカ女の私がずっと温めていた投稿でした〜!m(_ _)m

いのべーしょん。

皆様、前回の記事(参照:『沈黙。』)に対して本当にたくさんの反響をありがとうございました。心溢れるコメント・メッセージ、国際電話、はたまた日本の医療機関のご紹介等々、皆様の暖かさが心に染みました。本当に本当にありがとうございます。

さて、バセドウ病のことは、もう書かないと言ったものの、どうしても気になったので、本題に入る前に2点だけ追記させてください。

1.休学について
前回の記事、休学をしなくて良かった的なスタンスで書いてしまいましたが、休学も全然ありだと思っています!だから、休学を勧めてくれた周りにも本当に感謝しているし、あの時の状態を考えたら私だって、休学を勧めます。ただ私の場合は、学生寮に住んでいるため、休学手続きをしたら一週間後には住まいを追い出され、日本に帰国するしか選択肢はありませんでした。引っ越しをするのは金銭的にも体力的にもかなりしんどい状態でした。また、その時は全くもって勉強が楽しくなかったので、休学をしたらそのまま戻ってこないだろうと覚悟していました。休学=退学を意味していました。前回の記事のような書き方になったのはそのためだと思います。そのつもりで本気で退学の相談を職員の方にしたこともあります。そうすると、「まずはとにかく休学を」と、勧めてくれたことに感謝しています。
別に誰かに何かを言われたわけではありませんが、少し気になって。
休学/休職を考えている方がいたら、全くもってその決断も正しいと思いますし、むしろその方が良いことも多々あると思います!私は決して休学/退学せずに「頑張った」のではなく、決断する勇気がないだけだったのかもしれません。周りに迷惑をかけてでも、どんなに格好悪くてもズルズルいた方が、その時の私にとっては「楽」な決断だったのかもしれません。休学して日本に帰国しても、そのまま大学院に居続けても、どちらも私にとって同じくらい辛いと当時は思っていたので。
なので、身体に不調や違和感を感じている方は、私の前回の記事を読んで「この人はこんなに頑張ったんだから私だって・・・」などと、決して思わないでください。無理しないでください。休学/休職も勇気いる立派な決断です。私はたまたまその後、原因がわかり好転しましたが、もし病気が発覚しなかったら、心拍数増加等かなり心臓に負荷もかかっている日々を送っていたので、取り返しのつかないことになっていたかもしれません。私はただただラッキーだっただけです。だから、休学/休職を躊躇している方がいたら、決して頑張らずに身体を第一優先してください。

2.ニキビについて
前回の症状のリストに記載し忘れましたが、私はかなりニキビも症状としてありました。本来あまりニキビができないタイプなのですが、薬を飲み始めるまでは常に顔にできていました。特に不思議と、首周りにたくさんできました。首にニキビができるのはこれまでありませんでした。もしかたら甲状腺関係の病気の特徴なのかもしれません。もし首にニキビが最近よく出るなーと思われたら、もしかしてひょっとしたら甲状腺機能の障害からかもしれません。他の症状(参照:『沈黙。』)とも照らしあわせて、一度血液検査を検討してみてください。
ちなみに、薬を飲み始めてホルモンがコントロールされ始めたらずいぶん治まりましたよ!^^ まだホルモン量が変動しやすく、この間も病院で先生に薬の量を変更するように指示されました。血液検査も2週間に1度は受けています。それでも、本当に元気にしていて、勉強が楽しくて面白くて仕方ありません!甲状腺ホルモン量もほぼほぼ正常範囲内にまで戻っています。この病気とは長期戦になるので、ゆっくり向き合っていけたらと思っています。


うわー、既に長くなってしまいましたが!

本題:イノベーションについて!!

スタンフォードと言えば!というくらい、この単語を聞くし、最近は世界的にも流行っています、いのべーしょん。

先日、安部現首相の来米時にも、なんとここスタンフォードで『シリコンバレーと日本架け橋プロジェクト』について発表されました。直接拝聴でき、大変貴重な機会でした。
(各国トップも続々スタンフォードにいらっしゃいます。オバマ現大統領を筆頭に、ブータンの首相(初)やベルーの元大統領等々。さすがにオバマ大統領の時は、大騒ぎでしたしセキュリティが半端ではありませんでしたが、それ以外の方はわりと皆さん、さらっとやってきます。講演もそんなに大々的に告知されずに、本当にさらりと。恐るべし、スタンフォード)

スタンフォードが気になっている方の多くは、シリコンバレーを筆頭にしたアントレブームとかも意識されているのではないでしょうか。
ということで、久々スタンフォード情報はイノベーション/アントレプレナーシップについてにします♪

まず、スタンフォードのイノベーションの代名詞d.schoolについて。

d.schoolかっこいいですよ〜。説明よりも写真。
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ばばん。d.school内。天井からの吊り下げポスターに注目です。^皿^
IMG_1963なぜだかd.schoolの車まであります。用途不明。
d.schoolでパーティーがある時はなどはトランクを開けて、スナックやお酒を並べているところは目撃しました(笑) 普段は室内にあるのですが、なぜかこの時は外にありました。
そして、後ろの建物がd.school。窓バリ。

d.schoolはdesign thinkingが有名で、建物内の教室もひたすらホワイトボードとポストイットがこれでもか!ってくらい置いてあります。ラウンジもハイテク機器が置いてあったりして、近未来的で素敵です。ウェブサイトにいくとツアー等もあるようなので、ぜひ機会がある方は参加してみてください。

d.schoolはd.school専用のプログラムや修士課程もあるようですが、スタンフォードの他の分野のプログラムに所属しながらd.schoolの面白そうな授業を履修するのが一般的です。もちろん私が所属する教育大学院でも学生は皆、だいたい在籍中にひとつはd.schoolの授業を取りたい!と言っています。私も今学期”Designing the Professional”というキャリア形成の授業を履修しています。こういうのもd.schoolから提供されているのが、またなんともイノベーティブですね。けっこう時間かかるわりに1単位しかもらえませんが。ちなみに、やはりよくあるキャリアカウンセリングとはずいぶん違った角度からアプローチしています。PhD学生がメインの対象なので、ポスドクか民間か等の話しになることもありますが、かなり参考になります。2名の教授と多数のTAで成り立っている授業ですが、教授1名は超優良企業のマーケティングを長年担当していた方ですし、もう一方はengineering分野でdesign thinkingを普及されている方です。TAたちも皆所属がバラバラです。医学、生物学、哲学等々、以前この授業を履修してファンになったPhDの学生たちが担当しています。面白い構想です。

ちなみに、d.schoolの女子トイレの壁をちらっと初公開。

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壁がおしゃれーー。
思わず誰もいないのを確認してパシャリ。影絵が描かれています。

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こちらは毎年11月開催のその年の冬学期・春学期に開講される授業の紹介時。
夕方7時からの集まりでピザとソーダがTADA!で配られました。スタンフォードのありとあらゆる分野の学生が、ここぞというばかりに集います。混んでます。

d.schoolは単位ナシで短期間の授業等もあったりするので、自分の興味にあったクラスを履修できると面白いと思います!やはりグループワークのプロジェクトが中心で、何かを創り上げる授業が多いようです。


アントレプレナーシップ。

あまり私には関係ないや〜と思っていたアントレプレナーシップ。いわゆる起業家精神。

スタンフォードにいると自然とアントレプレナーの話を聞く機会が増えます。教育分野にも自分自身でNGOを立ち上げたという方もいますし、スタンフォードのMBAの日本人学生数名で起業した話も聞きました。本当にここにいるとシリコンバレーのIT系大企業に入社するより、起業が「かっこいい」感覚になってきます。不思議ですね。

私もちゃっかり色々と講演に参加しているのですが、今学期は特に”VIP: Very Impactful People – Social Innovation & the Social Entrepreneur”というゲストレクチャー型の授業を履修しています。社会問題に取り組むソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)たちが来校され、レクチャーをくださります。もちろんその団体のCEOに値するわけで。事業の内容もですが、個人的な話が聞けるのは本当に貴重ですね。それに皆さん人前で話すのが上手なこと上手なこと。

スタンフォードにいると、もちろん高額な授業料を払っていますが、それ以外にはお金を払わずに大物の話を無料、時には食事付きで聞ける機会が本当に多い!!素晴らしい環境にいるのだな、と実感せずにはいられません。

最も忘れられないのは、前述した授業とは別機会だったのですが、なんと、あのMalala Fundの創設者のひとりであるShiza Shahidさんでしょうか。圧倒的なインパクトがありました。カッコ良かった。しかも彼女はスタンフォードの学部卒ということ。まだ24~5才?!Forbesの30 Under 30にも選出されています。そりゃそうだ。マララとは発砲事件より前からつながりがあったようです。TEDでも話されているので、聞いてみてください。
ちなみにこの講演後にパキスタン出身の友人に話を聞いたところ、やはり講演での話は少し脚色されていて、友人が育ったパキスタンとは違うよう。パキスタンの都市部は、わりと平和で良い教育も受けられるし、彼女が語る姿だけがパキスタンではない、と教えてくれました。その友人も女性ですが、パキスタンで学士、修士(経済学)を終えて、フルブライト奨学生として私と同じプログラムで2つ目の修士号に向けて勉強しています。

(なぜか私のプログラム所属の途上国からの留学生のほとんどは、既に修士をひとつ持っている学生が多数。しかもひとつ目は教育分野ではなくて、皆こぞって経済学です。どうりで優秀なわけだ。)

と、まぁ、こんな環境にいるので、これまで全く考えていなかった社会起業も、今では選択肢のひとつです。もちろん私にその素質が備わっているとは到底思えないし、かなり可能性は低いけど、まぁ、なしじゃないかも程度に^^もちろん、進学前からの目標は変わっていません!

以上、イノベーションやアントレプレナーについてでした。この分野はスタンフォードの圧倒的な強さかと思います。

追伸:6月頃にApple, Google, そしてもしかしたらFacebook本社に遊びに行く話が出ています。もちろん友人たちのツテで中に入れるはず?!行った際は、ルポします!

沈黙。

大変大変ご無沙汰していますm(__)m

何も言わず突然消え、更新せず、申し訳ございませんでした。特に、せっかくこのブログ経由で私のことを見つけご連絡をくださったにも関わらず、タイムリーに対応できなかった方々には、深く深くお詫び申し上げます。
また、万が一にも、このブログを楽しみにしていてくださった方がいたのであれば、期待を裏切り、心苦しい限りです。ごめんなさい。


さて、これまでの沈黙を破ります。

公にすることについて色々と考えましたが、隠すようなことでもないし、他にも同じ境遇の方々の力にもしかしたら少しでもなるかもという願いを込めて、胸を張ってカミングアウトします。

私、バセドウ病です。(英名:Grave’s Disease)

2009年に歌手の絢香さんが発表されたのと同じ病気です。他にも水泳選手の星奈津美さんも患われ、今年(2015)の1月に手術されたことを公にされています。また、母が教えてくれたのですが、つい先日、歌手の岩崎宏美さんも公表されたのだとか。

絢香さんが公表されたため、私もなんとなーく病名と甲状腺にまつわる何かくらいは知っていましたが、症状についての知識は皆無でした。もし知っていればもう少し早く病気のことに気付けたのかもしれません。
どうやら女性には珍しくない病気で、人口の1〜2%は患っているのだとか。また、バセドウ病は20代後半〜30代に発病するケースが多いようで、私もその典型です。原因は不明です。遺伝性とも言われますが、私の親族内でバセドウ病のことは、聞いたことがありませんでした。

超長文になりますが、以下に「症状」、「診断までの道のり」(長文)、「治療法」、「その後/私見」、「感謝」の5つのパーツに分けて、記載していきます。

【症状】
この病気は、甲状腺ホルモンが過多状態となり(甲状腺機能亢進症)、その影響で様々な症状が出ます。

ちなみに甲状腺とは喉内の下方にある器官です。甲状腺ホルモンは新陳代謝等の役目を担っているため、そのホルモンが増え過ぎてしまということは、寝ていても、座っていても、身体が常に疾走している状態になってしまっている、ということになります。

どうやら細かい症状は、ひとりひとり違うので、私の場合の症状を記録します。

・極度の疲労
・激しい鼓動(特に寝る前等に静まった環境にいると、ドクドクという音と違和感がありました。脈拍も座っている状態で130程度ありました)
・多汗(本来から汗っかきなのですが、比較にならない程でした。少し歩いただけで、尋常ではない汗の量でした)
・手足の震え(私は足にもかなりきました。立っているのがやっと、というくらい)
・皮膚のかゆみ(一過性のかゆみが2日程続いたことがありました。特に湿疹等もなく、夜中に突然皮膚全体がかゆくなり、寝付けないほどでした。その2日間だけでしたが)
・食欲増大/過食(エネルギーを常にものすごい勢いで消費しているので、本当にひたすらお腹が減り、食べても食べてもお腹が減っていました)
・体重増加(体重減少が症状としてよく取り上げられますが、私は過食により逆に増加しました。比較的若い女性にみられる傾向のようです。エネルギー消費ももちろん通常以上なのですが、この頃の食欲は半端ではありませんでした)
・過眠(本来はそんなに眠らないタイプで、目覚めも良いのですが、病気になってからひたすら寝てました)
・イライラ、不安
・集中力、やる気、興味、思考力の低下

という、ざっとこんな感じでした。考えてみれば、このブログにも緊張した時にものすごく足が震えたことについてや、渡米して間もないのに日本語力(思考力)の低下について触れていました。常に頭の中が曇っている状態でした。そして、上記の症状が日に日にひどくなっていきました。

【診断までの道のり】
多汗や震えなど、わりと渡米初期からあったものの、それよりも精神面への影響が顕著だったので、周りからもキャンパス内のカウンセリングへ行くことを勧められていました。実は、前回のブログ更新の翌日に日本にいる祖父が亡くなり、そのショックもあり、カウンセリングへ足を運びました。アメリカはカウンセリングにとても積極的ですし、心にあるものを吐き出すことを重要視しています。そのため、特に何もなくてもわりと一般的に周りの皆も通っています。私は疲労感、やる気・集中力のなさ、不安感、過食傾向、過眠傾向を訴えました。そうすると、うつ病と誤診され、抗うつ剤を勧められました。それはそれで、躊躇しつつも、良くなっていく気配もないので、一時期服用しました。しかし、全く効果がなく、むしろひどくなっていく一方でした(原因が違うのだから、仕方ありません)。

元気の良さと健康が取り柄の自分だから、まさか身体が病気だとは夢にも思わず、心の風邪だと周りも自分も思っていました。もちろんそれはそれで辛いのですが。

私は本来、目覚めも良く6時間睡眠の体質にも関わらず、その頃は目覚ましを何度もかけて、やっとのことで朝、目を覚ましても、ベッドから降りて顔を洗わなきゃと思うだけで、ものすごい疲労感/倦怠感に襲われ、授業にいかなきゃ・・・と思うと恐怖心にさいなまれ、横たわったまま「誰か助けて・・・」と本気で毎朝思っていました。それと同時に自分の意志で決断し、勉強して仕事を辞めて進学したのではないかと、自分を叱責し自己嫌悪に陥り、涙が出る、そんな毎朝を送っていました。もちろん日中も2〜3時間起きているだけで、ものすごい疲労/眠気に襲われ、とにかく横たわりたくなる、という感じでした。シャワーを浴びるのも疲れるので、長かった髪を40cm以上も切りました。髪を洗う/乾かす/手入れする労力を少しでも減らそうと。あまり言いたくありませんが、正直、勉強にも支障をきたしていました。そもそも英語だって日に日にしゃべり辛くなっていき、こっちきてから下手になったと周囲に愚痴をこぼしたりしていました。

そんな日々の中、多汗や震えも自分で勝手にきっとうつ病のせいだろうと思い込んでいました。「ストレス」というと良くも悪くも全てが説明できてしまいます。

しばらく続けたカウンセリングもなんだかしっくりこず、不安ばかりが募る頃、リストにも記載した皮膚のかゆみの症状が出ました。2日間で治まったものの、さすがにこれは身体がおかしいと思い、自分を奮い立たせて(なんてたってひたすら疲れている状態)、キャンパス内のクリニックへ行き、医師に相談すると「それもきっとストレスの影響だから様子を見ましょう、また症状が出たら教えて」と言われました。ここでもやはり「ストレス」とまとめられてしまう。ただ、最後に、「もし心配なら血液検査受けてみても良いですよ、スタンフォードの学生保険に入っていれば無料ですし」と言われ、無料ならばと思い、血液検査を受けてみました。

結果、TSHという甲状腺ホルモンにまつわる数値が、測定不能なくらい異常だったのです。

この結果を見て、すぐに医師から連絡が入り、私を不安にさせないようにと思ったのかわかりませんが「検査のミスということも十分有り得る。至急また血液検査を受けてみて」ということに。もちろん2度目も測定不能。そうして、やっと、本当にやっと、身体に異変があることに気付けたのです。

その後、紹介されたキャンパス外(といっても、スタンフォードメディカルの一部。場所がキャンパス外というだけ)の内分泌(Endocrinology)専門医で有名な先生に見てもらい、他の血液検査もいくつか受け、仕舞にはスタンフォードメディカルセンター(世界水準の超がつくほどの立派な病院)内でアイソトープ検査という、微量の放射性物質を飲み込み翌日どれくらい体内に吸収されているか確認する検査まで受け、バセドウ病という診断になりました。

聞いた話では、特にアイソトープ検査は受けなくても、バセドウ病の診断はできるようです。私の場合は、バセドウ病と診断できる血液検査が陰性だったため(検査のタイミングにもよるし、個人にもよるらしい)、血液検査だけでは診断できませんでした。そのため、腫瘍の可能性もあり、アイソトープ検査を行ったという経緯になります。

最後のアイソトープ検査が終わった後、検査を担当くださった若くて金髪長身イケメン(真面目な時にごめんなさい)の放射線治療専門医から、バセドウ病だと申告され、治療法まで紹介いただきました。そして、この時、私は初めて、バセドウ病は一生向き合っていかなければならない病気だということを知ります。

もちろん、バセドウ病は治療法が確立されていることも良く説明いただいたし、知らなかっただけで女性には珍しくない病気とも教えていただいていました。それでも、元気の良さと健康が、自他共に認める私の取り柄だったために、頭を岩で殴られたような衝撃でした。もちろん診断されただけで、治療はまだ始まっていませんでしたし、精神状態も相変わらずだったというのもあるのでしょうが、あの時の自分の中の感情は、言葉には表せられません。

同時に、これまでずっと続いていた不調の原因がわかり、安堵したのも事実です。この時、渡米後6ヶ月目でした。

【治療法】
さて、バセドウ病の対処法は主に次の3つです。1)薬物療法、2)手術による甲状腺摘出、3)アイソトープ治療による甲状腺の機能停止、になります。

バセドウ病は、完治が難しい病気です。薬物療法は、あくまで甲状腺ホルモンの量をコントロールするもので、「治療」ではありません。また効果に個人差やムラがあったり、副作用もよくあるとのこと。ちなみに、3は放射性物質を投与し甲状腺を中から破壊し、甲状腺自体は物理的に存在しているものの機能は全くしていない状態にさせる治療になります。そのため、2と3では、その後一生、ホルモン剤を飲み続ける必要があります。

アメリカだと俄然3を勧められました。こちらでは3が主流のようです。2の手術はほとんど行われていないそう。特にスタンフォードにいたため、必要な施設がキャンパス内に全て揃っていたからかもしれません。

ただ、家族と遠く離れたアメリカで、一生に関係してくる重要な治療を決断する勇気も、治療からくるかもしれない副作用等をひとりで乗り越える自信も到底なく、私は1の薬物療法を選択しました。

最初の1週間程度は副作用(軽い頭痛、これまで以上の眠気、これまで以上の極度の疲労)がありましたが、これも副作用としては軽い方で、継続できました。体質によっては、継続できないくらい副作用がある方もいるようです。ホルモン亢進症を抑える薬は2種類ありますが、私はMethimazole(メシマゾーレ)を服用しています。服用後も、内分泌専門の先生と相談し、量を調整しています。

また、薬物療法では、完治はしないものの、2年間服用すると、50%の確率で甲状腺の機能が通常化するとも説明されました。再発の可能性はとても高いのですが、とにかく今はまず、その50%を信じて服用しています。もしダメだった時は、その時こそ2か3を選択しようかと考えています。

【その後/私見】
さて、こうして薬物療法を始めた私。
幸い、薬との相性が良いらしく、とても順調に、予想以上に順調に、私には効いています。服用後3週間後に受けた血液検査では既に甲状腺ホルモンの数値が、異常範囲ではあるものの減少していました。服用後1ヶ月後には、これまでが嘘のように気持よく目覚められるようになり、本当に久しぶりに心から笑う元気を取り戻せました。

そして、ここ最近は、集中力・興味・やる気も戻ってきて、今では勉強が楽しくて楽しくて仕方がありません。

これまでずっとペーパーを書くのにも、まず論理構成ができていないし、文章を書き始めても、単語ひとつ書いては手が止まり、ひと文書いたら横たわりという状態でした。それがある日ペーパーを書いていたら、これまで曇っていた頭の中が、突然澄み渡り、以前のように言葉が溢れ出てくるようになったと感じる決定的な瞬間がありました。涙が出ました。

病気になったことは受け止めていますが、正直今でも、なぜ今年じゃなきゃいけなかったんだろうとどうしても考えてしまい、悲しくなることもあります。本当は今のように積極的に勉強に1年間取組めたのだと思うと、ただただ悔しいです。
そのことをちらっとずっと支えてくれていた学校の職員の方に漏らしたことがあるのですが、そしたら”There is no perfect timing to be sick”と言われ、それも確かにと納得しました。病気になるのに良いタイミングなんて一生ありません。

少しポジティブに考えると、今年だったからこそ、スタンフォードメディカルという世界屈指の施設内で全ての検査を行えて、しかも強力な学生保険に加入していたため、高額の検査も破格の値段というより無料で受診できました。すごいことだと思います。

しかし、もう少し早期にわかる可能性は十分にありました。
全てを「ストレス」と片付けずに、「異変」と捉えて、せめて血液検査だけでも受けていれば。誰かがカウンセリングのみならず、病院にも行ってみてと言ってくれていたら。そして、何より、バセドウ病の症状について少しでも知識があれば。

そう思い、この記事も書いています。
もし周りで同じような症状で悩んでいる方がいたら、カウンセリングと同時に血液検査も勧めてあげてください。損はありません。

アメリカでもそこまでバセドウ病に対しての認知度は高くないです。病気のことを話すと知らない人が大半です。同時に、これは日米に共通していることですが、私のことを話すと、実は私の親/親戚/友人もそう、とバセドウ病や甲状腺の病気を患っている方が近くにいるという方も多いです。きっと知らないだけで、私の知人の中にもきっと甲状腺の病気の方はけっこういるのかもしれません。

【感謝】
最後にどうしてもこの場をお借りして、伝えなければならないことがあります。

それは、周りへの感謝です。

渡米後、元気を取り戻すまでの7ヶ月、正直に本当にとてもとても辛かったです。

その間、連絡くれた日本の友人たちに「勉強が楽しくない」「なんでここにきたのだろう」「何もしたくない」「休学するかも」と数えきれないほどの弱音をぶつけていました。きっと戸惑わせたと思います。ごめんね。
でも、いつも受け止めてくれて、ありがとう。信じてくれててありがとう。

良い歳なのに、親と連絡する際には、苛立ち⇒気力の低下⇒自分自身に絶望、していく過程をつい甘えて見せてしまっていました。どれくらい心配をかけたかわかりません。心配症の親の気持ちを考えると胸が張り裂けそうです。
元気を取り戻し、勉強が楽しくて仕方がないと伝えた時に涙してくれた母親。元気になって、レンタカーをして勝手にあっちこっち出かけていることを事後報告したら「これだから元気になると困るんだよなぁ」と、とても嬉しそうに笑顔で言う父親。そして、ずっと暖かい言葉で励ましてくれ勇気づけてくれていた兄は、それらのやりとりを満面の笑みで聞いていました。
皆本当にありがとう。私は元気です。でも、油断禁物を心に無理しないように気をつけるね。

そして、出会った頃から自分を見失っている私に対しても、優しくサポートしてくれたこっちでの友人たち。皆本当に頭が良くて、めちゃくちゃ優秀なのに、人間としても完璧過ぎるほど、良くできています。私の分野が教育だからなのか、周りの学生同士の競争心は全くなく、むしろ皆で手を取り合って、一緒に卒業しよう!ととてもポジティブです。勉強が全くできていない時も、「一緒に勉強しよう」と声かけてくれるアフガニスタン出身の友人、「美味しい紅茶があるの」と家に招待してくれるカリブ海出身の友人、課題について相談すると気前よく「私はこうしたよ」とヒントをくれた中国、香港、アメリカ人たち。皆がいなければ、とてもじゃないけど、ここまで来れませんでした。近しい友人たちには病気のことを話したら辛かったねと一緒に涙してくれ、また、これからが楽しみだね!と言ってくれました。今では授業中もバンバン発言しているし、「Ryokoは本当は冗談も言うし、すごく笑う人なんだね」と、皆も驚いています。

大学院留学、勉強のクォリティーのみならず、素晴らしい出会いに溢れています。良いですよ。

また、こっちに来てから、ずっと側で辛抱強く私を一番に信じてくれていた素敵な人とも出会えました。日本の地球の反対側から、耐震工学を勉強しに同じくスタンフォードへやってきた、多才でとても尊敬できる人です。自分のことでいっぱいいっぱいで、他人のことなんかこれっぽっちも考えられない状態だったので、ずいぶん迷惑をかけたとも思いますが、周りが異口同音で休学を私に勧める中、たったひとり、「どうせ休学するならあと一週間やってみたら?」と励まし続けてくれていました。「あと一週間」が続いていって、ついには病気が発覚し、今では卒業間近です。感謝してもしきれません。

他にも暖かくサポートしてくれた職員の方、お世話になっている素晴らしい知識と人格者である医者、そして迅速に対応してくださった奨学金関係者の方々の暖かい理解があって、ここまでやってこれました。本当に全てに感謝です。

人間、ひとりでは生きていけない、とか、健康があってこそ、と言いますが、これほど濃密にそれらを痛感することはこれまでありませんでした。病気があったからこそ気付けた人の優しさや暖かさがそこにはありました。今、私は胸を張って言います。

私は、バセドウ病です。そして、幸せです。

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最後に、バセドウ病については、この記事限りとします(そのため長くなりました)。これからは、少しずつスタンフォード情報を再開していけたらと思っています!撮り溜めている写真があるので♪
もちろんバセドウ病についても何かご質問等あれば、遠慮なくコメントください。

長い記事にお付き合いいただきまして、ありがとうございましたm(_ _)m

ぷ、ぷれぜん・・・

あっという間に第6週が終わりかけています。

前回投稿して1ヶ月くらい経っちゃいました。ものすごい勢いで時間が過ぎていきます。少しずつ秋めいてきました。

ちなみに、スタンフォードはクオーター制なので、1年間が4学期に分かれています。アメリカでの通常の4学期制は、夏休みにあたる夏学期も入れて4つに区切られているので、通常の学生は、秋・冬・春学期の3学期分が1年間になります。夏学期期間中は、通常の学生は夏休みです。夏学期は、外部向けの授業が開講されていたり、他学期ほどではありませんが、通常の学生向けの任意授業もあります。
なので、日本で一時期話題になった4学期制(前期・後期をそれぞれ2分して、4学期にする)とは少し違います。
(母校のICUは、アメリカ同様のクオーター制です。夏学期は夏休みで、通常の学生は3学期間履修します。日本ではICUだけなのかな?)

・・・それで何が言いたいかと言うと、スタンフォードでの1学期間は10週間に相当します。

ということは、

・・・もう残り4週で私の第1学期が終了!

わぉー。

って感じですね。
よくここまで生き抜いたものだ・・・。なんとかなるものですね。

そして、何より!

本日、スタンフォードでの初プレゼンがありましたーーー( ̄□ ̄;)!!

シラバスで見てからずっと心に重くのしかかっていたこのプレゼン。

テーマ決めから何から、「ひーんT_T」状態でととりかかっていましたが、兎にも角にも終わりました・・・!

内容のレベルはさておき、前職でプレゼンについての講義を毎年聞いていたからか、リハを何度か行ったからか、パワーポイントを工夫してみたからか、思っていた以上にプレゼンは上手くいったのではないでしょうか。

しかーし、プレゼンだけでは終わりません。

授業がシンポジウム形式なので、ひとつのテーマに対して、4〜6人が発表し、その後は、ひたすら質疑応答です。(このクラスは全部で30名弱、ちなみに国際比較教育の授業です)

「あーもう早く時間が過ぎれ〜〜」と願いながら、先生からの厳しい質問には、適当にその場限りの自分の意見を述べて逃げ切ったり、答えられる質問が来た時には、やたら長く回答して、時間稼ぎしながら、「私答えています!」感を醸しだしてみたり(笑)

そして、終わりました!!

終了後にクラスメートたちから思っていた以上に褒められ、嬉しかったです。
この後、自身のプレゼンしたトピックについてペーパー提出ですが、しばらくは考えません(笑)とても嬉しいので、明日の宿題すら放置です。明日の朝、早く起きてやります(笑)

さーて、既に2度ほど行ったアメフトの試合の写真をアップします。

IMG_1036デイゲーム

IMG_0998 ナイトゲーム

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ナイトゲーム後の花火。豪華でした。

そして、もちろん学生はTADA!でチケット入手できます♪

あ、そうそうサンフランシスコ・ジャイアンツ、優勝しました!いぇーい。

明日はハロウィンパーティーがあちらこちらであります。変装はしませんが、楽しもうと思います。

ではー!

秋学期の授業等々について。

周りの人に支えられながらなんとか生き延びています。

勉強、難しいです。しんどいです。

それでも、なんとか生活のコツを少しずつ学んでいる気がします。

そして、まず、ご紹介を!
大学時代の友人Erikoの記事が、東南アジアを紹介するブログに掲載されましたー♪彼女がシンガポールの現地採用として働くようになった経緯が記録されています。これからも定期的に更新されるようです。ぜひご覧あれ。
http://www.abroaders.jp/weekly/real/eriko-1/

 

それでは本題の、今学期の授業について。
今学期は、教育経済学(5)、教育経済学復習クラス(1)、データ分析・解析(4)、国際比較教育学入門(5)、STATA(統計ソフト)ワークショップ(1)、ゼミ(自身の研究)(1)+ヨガ(1)の18単位履修しています。()内が単位数。単位数分が授業時間数とだいたい比例します。ゼミだけ1単位のわりに、週3時間分クラスがあります。
通常の大学院生は10単位程度なので、本当に大変です。授業についていくのにいっぱいいっぱいで自身の研究のために割ける時間がほぼありません。これは同じプログラムのネイティブの学生たちも異口同音なので、よっぽど大変です。

1年間で修士がとれるプログラムということは、その分1年が濃いということ。

わかってはいたものの、毎日プレッシャーとの戦いです。

これから大学院進学を検討している方は、1年か2年か、それぞれのメリット・デメリットをしっかり考えて選択した方が良いと思います。

 

私の場合は幸い、明るい友人たちに囲まれているため、皆のポジティブさに救われています。週末もせめて美味しいものを食べようと街へ繰り出し、素敵なレストランで束の間の現実逃避をしています。

 

明日からまた一週間始まると思うとゾッとします。

 

渡米前に、とある方に言われた「きっと大変だろうけど、そうはいっても1年後には終わっているんだから!」という言葉をよく思い出します。1年後にはスタンフォード卒業生として世に羽ばたいているはず・・・

それだけを信じて、突き進むしかありません(T_T)

ちなみに、スタンフォードは研究重視なので、統計や統計ソフトの使い方も学んでいます。これで立派な修士論文が書けるようになる・・・はず。

さーて、そうは言いつつ、学内の美術館(!)でパーティーがあり、参加してきちゃいました!

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初めて美術館に足を踏み入れましたが、とても立派でした!!しかも、な、なんと、ロダンの「考える人」が!! わぉー。
どうやらロダンはいくつか「考える人」を創作し、そのうちのひとつがスタンフォードにあるとのこと。一応、本物のようです!また、けっこう良いスナックが(有名なサンドイッチやデザートなど)TADA!でした。いぇー。

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リスと芝生。これはキャンパスの端っこの方です。

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学内にゴルフ場だってあります。学生は格安でプレイできます。

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毎週日曜にキャンパスから少し離れたところで開催されるfarmer’s marketへ!新鮮な野菜がたーくさんあり、しかも安い!嬉しくていっぱいフルーツや野菜を購入しました。楽しかったー!

 

それにしても相変わらず暑いーーー。heat waveが先週末からきており、日中35℃くらいになっています。地球よー大丈夫かー

 

追伸:ずいぶん遅い報告ですが、なんと学内専用ケーブルチャンネルに日本チャンネルが入っていたので、こちらのテレビで「花子とアン」のラスト1週間が見られましたーー(T_T)最後が見れて嬉しかったです!(参照;『離れる準備と覚悟。』